中古住宅、中古一戸建て購入時の住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)、耐震診断[神戸/芦屋/西宮/尼崎/大阪]

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中古住宅診断(ホームインスペクション)の事例とその判断基準


外部埋設排水管状況のチェック

 埋設排水管には、通常、生活水を流す汚水管と、雨水を流す雨水管の二種類があります。どちらの排水管も、詰まったり、水の流れが悪かったりすると、生活に影響が出てきます。それが問題なく使用できるのかどうかをチェックすることは、衛生面からも重要なことです。



チェック方法
 
   建物の外周にある会所(※1)を全て開けて、内部の給水栓から水を流し、水がスムーズに流れているか、異臭、異音がしていないか、配管の内部に水が溜まっていないかをチェックします。また、会所の設置状況、位置や個数などに問題がないかもチェックします。


※1 会所 : 排水会所、会所桝、排水桝とも呼び、容易に排水管の点検、清掃を行えるように、管の合流点や、曲がり角など、詰まりやすい箇所に設置する桝のことです。



会所の設置状況 汚水配管のチェック

全ての会所を開けて水の流れ具合を見ます。


汚水会所 汚水会所内部のチェック

水が溜まっていたり、水の流れ具合が悪かったり、異臭があれば、配管の勾配が悪かったり、詰まっている可能性があります。


雨水会所     雨水会所内部状況のチェック

雨水会所は、会所内部に塵を貯めるものなので、水が溜まっていないといけません。塵などで埋もれしまっている場合は、清掃が必要です。



 
 
調査の結果
 
   水がスムーズに流れていたら問題はありません。水の流れが悪い場合は、どこか詰まっているか、水漏れを起こしている可能性があります。地盤が悪く、沈下している場合、配管の勾配が変わっている場合もあります。

 詰まりが考えられる箇所としては、配管が曲がっているところか、または、外周で植木が多くあるところなどでは、木の根っこが配管の継ぎ目を破り配管に出ているのかもしれません。

 水漏れを起こしている場合は、劣化した配管が、何かの衝撃で破損してしまっているのかもしれません。異臭がしているならば、腐った水、汚物がどこかで堆積している可能性があります。配管の勾配が悪いのか、配管が詰まっているのかもしれません。

 いずれにしても、見ただけで解らないようであれば、専門の設備業者の詳細な調査が必要になってきます。




 
 
判断基準
 
   配管が詰まっている場合は、まずは清掃します。清掃するだけで水がスムーズに流れるのでしたら問題はありません。
 配管の中で水が溜まってしまっている場合は、配管の勾配がおかしいので、根本的にやり替える必要があります。また、配管が破損している、劣化しているなどの場合も同様です。

 配管をやり替える場合は、配管が埋められている部分を掘り起こして、新しい配管に交換します。
 ただし、土を掘るだけでしたら比較的容易なのですが、土間コンクリートの下に配管があったり、狭くて人がなかなか入れず作業できないという場合は、かなり大変で多大な費用がかかってしまいます。

 また、配管に問題がなくても、古い家ですと、隣家の排水管が敷地内に埋設されていることがあります。
 配管の修繕時や、家を建て替える時にその配管が邪魔になって建て替えられないなど、後々のトラブルにもなりかねませんので、事前に確認しておくことが必要です。


 


 

外部仕上げ状況のチェック

 

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